家庭で食べるお米(家庭用米)と外食・給食など(業務用米)ではどのような違いがあるのか?家庭用米はモチモチとしたつやつやした炊き立てが美味しさマックスのイメージで、業務用米は炊きたてよりは少し時間をおいてもそれなりに美味しく、一般的には品質・価格を抑えたイメージかと思います。では実際どのようなお米が使用されているのでしょうか?
目次
業務用米とは
業務用米とは飲食店や惣菜などの外食業界で使用する米・学校給食、病院、施設などで使用するお米などがあります。産地・品種にもよりますが、大半が低価格で"質"をそんなに求めていない場合で利用されることが多いです。
業務用米で使用されるお米
皆さんが家庭用で使用しているお米の多くは"単一銘柄米"がほとんどかと思います。中には"複数原料米"を食べている方もいるかもしれません。この"複数原料米"が業務用米として多く使われています。また、収量が多い低価格帯のB銘柄の品種が使用されています。
単一銘柄米とは
単一銘柄米とは、お米の産地・品種・年産が一緒で農産物検査を受けたお米を100%使用したものに限られ『新潟県産コシヒカリ』などと表記されます。少しでも違うものが混ざっていますと単一銘柄米として認められません。
複数原料米とは
複数原料米とは上記で述べたお米の産地・品種・年産が一つでも違うを混ぜたものを「複数原料米」となります。さらに未検査米も複数原料米となります。
業務用米はまずい?
業務用米は低価格なお米が使用されていることがおおいですが、単一銘柄米に限れば昨今、収量が取れ食味の良い品種も開発されていますので一概に安い米はまずいとは言えないでしょう。しかし、ブレンド米を使用する場合「1kg〇〇〇円くらいで作ってほしい」という事があります。この場合、単価が低すぎると質の悪い(お米が欠けていたり、白く濁ったお米、粒が小さい)お米が使用されまずいお米が誕生してしまいます。
ブレンド米のイメージ
ブレンド米と聞くとあまり良いイメージが無いと思います。平成初期、日本が米不足になりました。その時多く流通したのがタイ米です。タイ米と日本のお米をブレンドしたお米があまり良くなかったのでブレンド米のイメージがあまり良くありません。しかし、今はその時のブレンド米のイメージは変わっていると思います。
ブレンド米は美味しい
産地・品種・年産が異なるお米を混ぜたブレンド米。今までのブレンド米は0.5+0.5=1という考えで質の劣るものを足して1つの商品という形でしたが、今のブレンド米は品種の良い所の掛け合わせといった感じです。合わせることで元のお米より美味しいお米が出来上がります。関西にお店を構えている某お米屋さんが美味しいブレンド米のパイオニアと言えるでしょう。
新潟米の業務用米・ブレンド米
米どころ新潟ではどのようなお米が使用されているかというと、単一銘柄米では「つきあかり」「みずほの輝き」といった冷めても美味しく価格も抑えた品種が多く使用されています。ブレンド米ですと、コシヒカリ、こしぶき、新之助、ミルキークイーンなど様々な品種です。弊社ではこのような品種を掛け合わせ、値段に合ったブレンド米を作っています。新潟のお米ですので低価格でも十分美味しいと言えるでしょう。
結局、業務用米はまずいのか?
結論から申し上げますと、まずいお米と美味しいお米が存在します。やはりコストを抑えて安価なお米を提供している場所のお米はまずいですし、上で述べました、業務用に開発された品種「みずほの輝き」は安いお米ですが冷めても美味しく、業務用米の常識を覆します。しかし、最後はその人の口に合うかです。実際に食べてみて、自分に合ったお米をチョイスしてみてはいかがでしょうか。