みなさん、美味しいお米食べてますか?そもそも美味しいお米とは?美味しいお米の定義は?美味しいお米について調べました。
目次
ネットで見かける美味しいお米の定義
食べてみないとわからないのがお米の"美味しさ"。みなさんは何が決め手でしょうか。文章や値段、産地や品種、生産者の顔が見えている等、様々かと思いますが、結局、食べてみないとわかりません。お米の付加価値としてネットでは次のような表現をよく見かけます。"昼夜の寒暖差が美味しいお米を育む"、"〇〇川の清らかな水が美味しくする…"、"豪雪地の雪解け水がミネラルを…"などなど、このような表現でユーザーを購買欲を高めます。しかし、よく考えてみて下さい、それってホント?全国にそんな所結構いっぱいありませんか。このような文言は信用できるのでしょうか?さらに数字を使った見えない美味しさも気になります。
昼夜の寒暖差が美味しいお米にする
これはホントです。稲は光合成してでんぷんを多く蓄えます。しかし夜になっても気温が高いままだと日中に生産したでんぷんが呼吸で消費してしまい穂や根に送り込む量が減り品質が低下します。人間でも熱帯夜ですと寝不足になり体力を消耗するのと同じで体調の質に影響が出てきます。夜間涼しい方が稲の質も良くなります。
清らかな水が美味しいお米にする
お米と言えば"水"です。苗作りから稲が成長するまで結構長い期間、水と一緒です。だいぶ浸かってますのでキレイな水であればあるほど稲にとってプラスであることは間違いありません。水質の良い川がある地域のお米は品質が良いと言えるでしょう。
雪解け水が美味しいお米にする
よく「雪解け水はミネラル分が豊富」と言われますが、"雪"自体にミネラル分はほとんどありません。地上に積もった雪が融け、地中にしみ込み地下水になります。この地中にしみ込む際ミネラル分を含んでいきますので雪解け水が良いとされます。山の雪が融け初夏へ向けてゆっくりと流れていく時期と稲作の時期がマッチしているので雪解け水のある産地はお米が美味しいとされています。
美味しいお米は値段と比例する?
どんな物でも"安かろう悪かろう"と思うのが人間かと思います。しかし高い物であっても決していい物とは限りません。さらにお米は食べてみないとわからない、好みも人それぞれですのでなかなか難しい所です。
高いお米は美味しいのか
実際に食べてみないとわかりませんが、高いお米はこだわりが凄いです。栽培方法からはじまり、管理・精米技術・パッケージなど見ている限り凄いです。少し紹介します。
世界最高米
840g 10,800円 1kg当たり12,857円
こちらは食味分析鑑定コンクールで金賞を受賞したお米から岐阜県産コシヒカリ、静岡県産歓喜の風、福島県ゆうだい21を独自ブレンド。さらに熟成庫で食味と健康効果を高め世界最高の価値を有する米との事です。とにかく凄そうです。
最高級魚沼産こしひかり「雪椿」
5kg 9,288円 1kg当たり1,858円
5年連続最高賞取得の特別栽培米魚沼産こしひかり。土壌づくりに通常の4倍の経費と手間を掛けるそうです。ミシュラン星獲得店で取り扱いが多く、食のプロも認めています。お米に合った水も販売しています。普通に食べてみたいですね。
激安のお米は美味しいのか?
安いお米はどうでしょう。様々な品種を混ぜたブレンド米や、訳ありのお米(粒が小さかったり・シラタが多かったり)など使用しています。少し紹介します。
「小粒自慢」白米
8kg 1,700円 1kg当たり212円
孔香堂オリジナルのブレンド米です。
ブレンドすることによりお米の良さを引き出す効果があります。よって、安いお米も意外と美味しい場合があります。
生活応援米
10kg 1,500円 1kg当たり150円
品種指定はできない商品で中米を使用しているとの事です。レビューを見ると粒は小さいけど味が美味しい、この味でこのお値段はお得などなど。値段=美味しさというわけでもなさそうです。
数値で証明される美味しいお米
「見える美味しさ」でよく見かけるのが食味値です。近赤外線分析器で「アミロース」「タンパク質」「水分」「脂肪酸化度」を測定し100点満点で評価しています。一般的に65~75点が標準のお米で75点以上であれば美味しいお米とされています。
アミロース
お米主成分でんぷんは20%のアミロース(硬さ成分)と80%のアミロペクチン(柔らかさと粘り成分)できています。モチ米は100%アミロペクチンでできています。食味が良いと言われる新潟産コシヒカリはアミロースは16~17%で、ぼそぼそしているお米は22%~23%ほどです。アミロースは品種や土壌、気候によって変化します。
タンパク質
タンパク質は水を通さない為、お米の吸水を阻害します。タンパク質が少ないお米は、給水が良い為炊き上りがふっくらとした美味しいご飯になります。
水分
16%基準の範囲内で、水分の高いお米ほどおいしいお米となります。14%以下の過乾燥のお米は炊飯前の浸水の時にひび割れをおこし、炊飯するときでんぷんが糊(のり)となって流れ出るため、べっとりしたご飯になりまずくなります。
脂肪酸度
脂肪の酸化どを表します。収穫後の新米は10~20mgが基準だが時間と共に数値が高くなります。数値が低いお米ほど新鮮で美味しいお米になります。
美味しいお米とは
結局、美味しいお米とは人それぞれだと思います。結構、生まれや育ちで好みが分かれますし、合せて食べる料理によっても変わると思います。ですのである程度美味しいお米を普段使いし、特別な時に高いお米を食べるのはいかがでしょうか。